魔法使いは接近戦に向いていない。にも関わらず、聖女と勇者の間に産まれておきながら、中途半端にしか力を引き継いでいない欠陥だった青年・ニヒルは、手に雷電を纏わせる魔法【放電】しか扱えなかった。正に一族の恥だ。成人の儀、当日。ダンジョンに投げ捨てられたニヒルは、生きる為にこの【放電】を駆使し、派生させ、独自の技へと変えてゆく。
これは、最強の二人から産まれた双子の弟ニヒルが、家族に捨てられ、地獄から這い上がり、やがて、父と母達により作られた新世界の住人に、旧世界には雷帝が居ると言わしめる物語。
【タイトルは簡易あらすじです】