一之瀬陽太は“陰キャぼっち”を自称する高校二年生。
教室では“無気力な男子”で通っている。
けれど隣の席から見ていた佐々木彩乃だけは違った――。
体育館で見せた一閃の動き。
誰も追いつけない異次元の走り。
大人相手にすら一歩も引かない強さ。
――そして、その場を支配してしまうほどの存在感。
それらすべてを“普通”だと信じ込んでいるのは、当の本人だけ。
隣席だからこそ、気づいてしまった。
教室では誰にも見せない、彼の本気の素顔を。
秘密を抱える陽太へ、彩乃の心は自然と傾く。
――“無自覚最強”の陽太。
その正体を知るのは、隣の席の彩乃だけ。
二人が紡ぐ、秘密と恋が交差する青春ラブコメ。