魔獣研究をこよなく愛す侯爵令嬢エルミナは、変わり者過ぎてついて行けないと婚約破棄されてしまう。だが、全くめげることなく魔獣研究に勤しんでいた。
「実は、辺境に出征することになった……辺境は危険だ。生きて帰れるかわからないから最後のお別れに」
「レオン様、私と婚約いたしましょう」
「は!?」
エルミナと幼ないころ姉弟のように過ごしていた年下王子レオンは、今は亡き第一王妃の子で有り余る魔法の才がある。第二王妃の画策により辺境の魔獣との戦いに送り出されるが――辺境には世にも珍しい魔獣がたくさんいるのである。
レオンはもちろんエルミナを愛しているのだが……エルミナが恋や愛を知るにはちょっと長そうなラブコメ