魔法の優劣ですべてが決まる世界――ド・グランヴェル領の片隅に、一人の「魔力ゼロ」の少年がいた。
名はアレン。周囲から落ちこぼれと蔑まれる彼には、誰にも言えない秘密があった。
彼の正体は――かつて幕末の日本を震撼させた、新選組副長『土方歳三』。
異世界の詠唱魔法?
――「隙だらけの手品だな」
絶対防御の魔法障壁?
――「術の芯がヤワなんだよ」
魔力など無くとも、死線を潜り抜けた『天然理心流』の極意と、異世界の鉱石で打ち直された愛刀『和泉守兼定』があれば十分だ。
領主の天才次男・ルシアンにその圧倒的な「本物の強さ」を見出された土方は、彼と共に落ちこぼれを集めた直属部隊を結成する。
――突きつけられるは、冷徹なる独自の規律『局中法度』。
魔法至上主義の異世界で、最強の「狼の群れ」を率いた鬼の副長が、世界の理を物理で根本から叩き直す!