王太子の婚約者でありながら、「愛想がない」「怖い」と誤解され、
悪役令嬢として婚約破棄されたレティシア。
彼女は泣き叫ぶことも、復讐を誓うこともなく、
ただ静かに王城を去った――はずだった。
しかし、彼女がいなくなった途端、
魔法炉、物流、会計、騎士団運営……
国のあらゆる歯車が、少しずつ噛み合わなくなり始める。
実は彼女こそが、
誰にも評価されないまま国を支えていた“調整役”だったのだ。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、
すべてを見抜いていた第二王子。
「君は追い出される側じゃない。迎えられる側だ」
これは、
役に立つことでしか価値がないと思い込んでいた令嬢が、
本当に大切にされる場所で、
溺愛されながら自分の居場所を見つけていく物語。