《魔物は狩るより、育てたほうが効率がいい》
木星の衛星ガニメデから火星へ帰る途中、磁気嵐に巻き込まれた宇宙農家セラ・ゴーゾー。未知のワープホールを抜けた先は、魔王と勇者が存在する剣と魔法の惑星だった。
宇宙船は大破。帰還する手段もない。
だが、宇宙農家にとって、この星は宝の山だった。
雨が降れば水が手に入り、森には資源があふれている。おまけに魔物を倒せば経験値が入り、魔石まで手に入るという。
「だったら、魔物を育てて収穫すればいいんじゃないか?」
最初に栽培したのは、絶叫で獲物を殺すマンドラゴラ。わずか四日で育つ魔物を収穫すれば、経験値も魔石も薬の材料も手に入る。骨は砕いて肥料にし、残骸は土に返せばいい。
火吹草やマタンゴの栽培にも挑戦。目指すは、魔物の育成から討伐、資源回収までを自動化する最強のファーム!
冒険者が命がけで魔物を狩る世界で、宇宙農家は今日も生産効率を考える。
魔王討伐? 世界征服? そんなことより、次のファームを作ろう。
異世界の魔法と宇宙の農業技術が交わる、生産自動化SFファンタジー!