これは、一人の傭兵が歩む、いずれ歴史に刻まれる全記録(叙録)である。
辺境の開拓村で父・ハヤテに剣を習い育った少年カナメ。ある日、村を襲った盗賊を、父の旧友である「銀騎士カミュ」が圧倒的な魔法で殲滅する。その姿に憧れたカナメはカミュに弟子入りし、魔法の才を開花させる。
しかし5年後、カミュが行方不明になったという噂が届く。カナメは師匠を探すため街へ出ることを決意。しかし父から、カミュ行方不明の裏には「悪魔」が関わっている可能性が高いことを教えられる。それを承知のうえでカミュ捜索のため村を出る。
街を出て傭兵となったカナメは、剣の実力を隠し「魔法使い」として登録する。地道な依頼で街の地理を把握しつつ、魔法の技術を磨いていく。
その後、理論派魔法使いのクインティナ、失敗続きで自信を失っていたエイミィと出会い、凸凹ながらも互いを補い合うパーティーを結成する。
独自の魔法理論と父譲りの剣技を武器に、出会いと別れを繰り返しながら着実に成果を上げるカナメ。だが、街の深淵には師の失踪に関わる「悪魔」が確かに潜んでいた。
状況証拠が示す師の絶望的な報せ。捜索の旅は、いつしか悪魔を討つための復讐劇へと変貌を遂げていく――。
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※旧題『辺境魔法使いの傭兵奇譚』から令和8年1月24日に題名を変更しました。
※語尾、一人称、人の呼び方が特徴的な人は出ません。そのため、会話が若干読みにくくなるかもしれません。