「今回の恋文も熱烈ね!」
「そこは花丸だな」
「A+、依存度も信頼度も満点ね」
二年間、異国で何度も折れそうになった私を支えてくれたのは、婚約者と親友から届く手紙だった。
――そう、思っていた。
帰国した私が見たのは、婚約者と親友が、私の手紙に赤ペンを入れて笑っている姿。
信じていた言葉は、最初から偽物だった。
それでも、その言葉を支えに立ち上がった私まで、偽物にはさせない。
泣き寝入りだけは、しないと決めた。
※本作は短編『私を留学へ送り出した婚約者と親友は、私の恋文に花丸をつけて笑いものにしていました』の連載版です。
短編では描ききれなかった留学中の日々や手紙に込めた想い、帰国後の断罪とその先まで書いていきます。