魔法(スキル)の才に恵まれず、家族からも「無能」と蔑まれてきた王女レミリア。
そんな彼女に押しつけられたのは、人類の敵である魔王との政略結婚だった。
ほとんどいけにえとしてに嫁ぐようなものと思っていたレミリアだが。ーー魔王城で待っていたのは、恐ろしい怪物ではなく黒髪と緋色の瞳を持つ美しい青年だった。
ーーしかも、役立たずだと思っていた彼女の無能スキルは、魔族の弱点である陽光を防ぐという、魔界の常識を覆すチート技だった……?!
「こんな事はあり得ないわ……。お嬢様、あなたは一体何者なのです」
「えっ、どういうこと?」
「魔界において、魔族が陽の光の下を歩くなど前代未聞です。これは魔界の常識を覆す一大事ですよ!」
ーー人間の国では誰にも認められなかった少女が、魔王の花嫁となって溺愛されながら、魔界で自らの居場所と価値を見出していく物語です。