学園一の美少女、島崎琴音(しまざき
ことね)からの告白。俺はまるで、世界のすべてを手に入れたような気でいた。
しかし、それが意地悪な罰ゲームによる「嘘の告白」だったと気づくのに、そう時間はかからなかった。
あるデートでのこと。恐る恐る差し出した俺の手は、虫でも見るかのような冷ややかな軽蔑とともに、無惨にも振り払われた。
最初から俺の居場所などなかった――その悲惨な真実を前に、俺は無駄だった初恋を完全に諦めた。
傷つき、崩れ落ちた俺のそばに近づいてきたのは、琴音の親友であり幼馴染でもある本城陽菜(ほんじょう
ひな)だった。
「お願い、私を……二番目の彼女にして」
友達の嘘の告白に傷ついた俺に、構うことなく踏み込んでくる陽菜。彼女の危ういほどに盲目的な愛情に、固く閉ざされていた俺の心も、どうしようもなく惹かれていった。
一方で、俺を失って初めて自分の本当の気持ちに気づいた琴音は、どれだけ後悔しても取り返しのつかない現実と向き合うことになる。