「お前の魔力ポーション代、高すぎるんだよ」
Aランクパーティーの白魔法使いシャーロットは、一度の依頼で魔力ポーションを四十本も使ったことを理由に、パーティーを追い出されてしまう。
清算金すらもらえず、わずかな貯金だけを手に王都を離れたシャーロットが辿り着いたのは、薬屋が三年前から空いたままになっている小さな村だった。
白魔法では病気は治せない。
けれど、冒険者として身につけた薬草の知識なら役に立つかもしれない。
古い薬屋を借りて、傷薬や風邪薬を作り、薬を買えない家には置き薬を。
お金がなければ、卵や野菜でも構わない。
そんな小さな薬屋には、少しずつ人が集まるようになっていく。
やがてシャーロットは、冒険者時代からずっと感じていた疑問に手をつける。
――魔力ポーション四本分を、一本にできないだろうか?
一方、シャーロットの代わりに新しい白魔法使いを迎えた元Aランクパーティーは、彼女がいなくなって初めて、自分たちが何を任せきりにしていたのかを知ることになる。
追放された白魔法使いが、小さな村で薬を作り、人を助け、自分の居場所を見つけていく物語。