女海賊ツーシームと、父の仇を討たんとする少年貴族ユリウス。
二人が武器に選んだのは剣でも艦砲でもない――資源、信用、そして嘘だ。
惑星を担保にした借金、商人と貴族の癒着、貴金属相場を操る情報戦。
難攻不落の要塞すら、古代兵器の「威容」だけで屈服させる。
戦場では兵が血を流し、市場では金が血を流す。
やがて明かされる、帝国が千年保ってきた支配の仕組み。
金と銀で縛り、地方を戦わせ、中央に従わせる冷酷な均衡。
最後に価値を持つのは、兵器でも通貨でもない。
生命を育む「土」かもしれない。
これは、戦争を「勝つ物語」ではない。
世界が壊れていく音を、静かに聞き取る物語。
※※注意※※
なお、当文書はフィクションであり、現実の科学理論とは一切関係ありません。