「素人質問で恐縮ですが、資質としての数値に性別が左右されるか否かについて、今まで疑問視された事はなかったと言うことでしょうか?」
魔法陣の中心にいたのは、白衣を姿のくたびれたおっさん、火野清貴だった。
しかし清貴はただのおっさんではなかった。地質学教授にして「事故調の野良犬」の異名を持つ災害現場のプロファイラーであったのだ。
清貴は、定期的に毒を吐き出す湖を「放置された重大インシデント」と断定。ニオス湖の知識とドラゴンの腸を用いたサイフォンにより、千年の絶望を解体する。
科学が異端とされる世界で『大陸事故調査委員会』を立ち上げた清貴は各地で起こる様々なインシデントに挑んでいく事になる――。
※タグのBLに関して、登場人物の一部に嗜好を示唆する要素が含まれておりますが、ストーリーのメインは事故調査となります。