核紋が空——魔力ゼロ。
迷宮都市カスカーラのスラム街で育った孤児カイトには、生まれつき核紋がなかった。
魔法が使えない。冒険者としては最底辺。
「核紋なしのゴミ」と蔑まれ、誰にも期待されなかった。
だが、ダンジョンで魔物を倒した時——核紋が、光った。
「核紋喰い」。倒した魔物の核紋の欠片を、空の器に喰らい、その属性を自分のものにする。
炎、水、地、風、光——喰らうたびに強くなる。
代償は、体を蝕む副作用と、人間でなくなる恐怖。
「まだ足りねぇ。もっと強くならないと、守れないものがある」
水属性の剣士ソフィア、因縁の貴族冒険者ヴェルナー。
星淵の迷宮の最深部には、大陸を揺るがす封印が眠っている。
核紋なしの少年が、全てを喰らい、頂点を目指す。