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取得日時> 2026-06-15 12:09:05
神の理を書き換えて 〜魔導師ルシの、終わりのない有給休暇〜 『世界樹を綴る不老の少年、無敵の盾でスローライフ。追放した王都が詰んでも今さら戻りません』
「俺が一日三食、決まった時間に眠るだけで、この国の結界は保たれていたんだ。
……それを『怠慢』だと罵ったのは、あんたたちだろう?」
大陸のあらゆる魔導を司る大樹――『世界樹ユグドラシル』。
最年少で宮廷魔導師となった少年ルシは、その壮大な仕組みを維持するために、文字通り生きた礎(いしずえ)として捧げられていた。
代わりのいない独りきりの役目。
手柄はすべて無能な上司シグルドへ、失敗の責任はすべてルシへ。
ついに限界を迎えたルシが微睡(まどろ)んだ隙に、シグルドは魔導の理を乱した大罪人として彼を追い出してしまう。
しかし、彼らは知らなかった。
五歳の頃、世界樹の核心と魂を通わせたルシにとって、魔法とは眼前に現れる現象ではない。
それは世界を形作る万象の綴り(魔術式)に過ぎないことを。
彼が指先ひとつ動かすだけで、国宝級の術式すら書き間違いとして消し去ることができる、理(ことわり)を超えた存在であることを。
「やっと、静かに酒が飲める」
念願の自由を手に入れたルシが辿り着いたのは、寂れた港町の酒場『潮風亭』。
そこには、なぜかルシの好みをことごとく知り尽くし、彼を「ただの酒飲み」として扱う、看板娘・リーフがいた。
常に身を包む、目に見えぬ無数の守護。
家事を助ける、不思議な魔導具。
至高の技術を「いかに動かずに美味い蜂蜜酒(ミード)を飲むか」に注ぎ込む、贅沢すぎる隠居生活。
一方、ルシという「唯一の調律手」を失った王都では、継ぎ継ぎだらけの術式があちこちで綻び、魔導の品々が動かなくなる大混乱に陥っていた――。
これは、世界樹を捨てた少年が、港町の一枚の葉(日常)を守るために、その圧倒的な力で世界の歪みを正し、愛する者と共に「終わりのない有給休暇」を綴り直す物語。

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