王太子の婚約者として王国を支え続けてきたアレクシアは、新しく叙任された大聖女エリーズの神託によって〝悪魔憑き〟の烙印を押され、全てを失った。
追放された先は、作物は育たず、井戸も涸れてしまった辺境の村ヌッツロース。
村人から冷たい視線を浴びながらも、アレクシアは忠実な侍女とともにこの地の領主として生きていくことを決意する。
政務で培った知識と経験を武器に、井戸を蘇らせ人々の暮らしを取り戻していくアレクシア。
日々の中で彼女は、村に隠された〝聖女〟の真実と、彼女も知らない因縁に触れる。
歪められた神託、祝福という人智を越えた力。
抗えない運命に、アレクシアは――。
これは、すべてを奪われた一人の令嬢が、やがて全てを祝福するまでの物語。