永禄四年九月――。
本来なら第四次川中島合戦において鮮烈な戦死を遂げるはずだった武田典厩信繁は、腹心の部下の決死の働きによって命を拾った。
二年後に目覚めた信繁は、真田幸綱の三男・武藤昌幸を与力に迎え、再び甲斐武田家の副将として当主信玄を補佐する。
永禄七年――彼は因縁の地・川中島に攻め込んできた上杉軍を激闘の末に退け、その後の武田家に訪れた未曽有の危機をも乗り越えた。
翌永禄八年、信繁は遂に本格的な美濃侵攻に取り掛かった武田軍の指揮を執り、見事木曽川以東を掌握するに至る――。
そんな武田家へ、とある使者が訪れた。
使者の名は明智十兵衛光秀。彼を差し遣わしたのは、三好三人衆によって暗殺された十三代征夷大将軍・足利義輝の弟である足利覚慶である。
覚慶は、自身が兄の後を継いで将軍となる事を望んでおり、現在犬猿の仲である武田家と上杉家を和睦させて自らの後ろ盾としようと、光秀を和睦の斡旋に遣わしたのだった。
議論を尽くした末に覚慶の勧めに従う事にした信玄。
一方の上杉輝虎は、和睦の為の使者として信繁を指名する。
その要求に応じ、覚慶の使者である光秀を伴って越後へ向かう信繁。
その前途に待ち構えるのは――?
武田信繁が第四次川中島合戦で討ち死しなかった世界線を描く、大人気戦国IF戦記の第三弾!
御旗楯無、御照覧あれ!
*こちらは第三部となっております。第一部・第二部を先にお読み下さい。
URLは下記の通りです。
・第一部→『甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ 【第一部・九死回生編】 ~死線を越えた武田信繁が、武田の未来を変えていく~』https://ncode.syosetu.com/n3772gi/
・第二部→『甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ 【第二部・雄飛西進編】』
https://ncode.syosetu.com/n8318ii/
*アルファポリス・ノベルアッププラスにも、同様の内容を掲載しております。