はじめましての方も、記憶の隅にこのタイトルがある方も、よろしくお願いします!このたび、完結させてから投稿しております。章構成変更、加筆箇所も随所にいれてあります。第一章と幕間以降は毎日予約投稿(12:10/0:20)年内に最終話に間に合うよう途中で更新間隔を調整するかもしれません
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汚部屋はキャリアウーマンの勲章かもしれない。偏った持論を持つ、いち汚部屋住人、高宮凛子26歳と、どこかの世界の誰かさんの部屋が、扉一枚で繋がってしまった所から始まるおはなし。第一章は世界からも完全隔離された2kの城で、異世界からやって来たイケメンと強制的な週末同居。第二章から異世界編。第三章:王宮編→第四章:転職編→第五章:謎解き編→エピローグの予定です
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「いやお前が、ではなく――お前は……」
ようやく視線の合った男は、まじまじといった風に凛子を上から下まで眺め、眉を顰めて一言。
「服を着ろ」
短く言われた言葉に、興奮したように喚いていた凛子はぴたりと動きをとめ、慌てふためいたようにソファの上に雑然と積みあがっていた布切れを手繰り寄せた。
「な、な、な、な、なんなのーーーーーあんた!」