水原悠斗は、祖父と二人で慎ましく暮らしながら、祖父を助けるためにアルバイトをしている十五歳の高校生。
そんな悠斗の人生は、ある日突然、大きく変わることになる。
名門・西園寺家に仕える筆頭執事が、悠斗がその家の跡取りである西園寺蓮と瓜二つだということに気づいたのだ。
事故によって高校入学直後から学校へ通えなくなった蓮。
西園寺家は、一族のイメージを守るため、悠斗にある提案を持ちかける。
それは――蓮の身代わりとして、学校へ通ってほしいというものだった。
その代わりに支払われる莫大な報酬があれば、祖父の生活をより良くすることができる。
しかし、ひとつだけ大きな問題があった。
悠斗は、金持ちの世界のことを何も知らない。
そして、転校した先の名門高校で彼を待っていたのは、三人の少女だった。
ずっと蓮に想いを寄せていた幼馴染。
悠斗の礼儀作法のなさに呆れ、厳しく指導する誇り高きお嬢様。
そして、電子工学が大好きで、ほとんど友達のいない内気な少女。
こうして、どこにでもいる普通の少年だった悠斗の、奇妙な学園生活が始まる。
一夜にして「完璧な御曹司」にならなければならなくなった少年の運命は――。