人助けをして死んだ俺が転生したのは、異世界の皇子だった。
前世の記憶を持つ俺は、生まれて間もなく言葉を理解し、一歳にして無詠唱魔法で皇帝暗殺を阻止する。
だが、その結果は祝福ではなく災いだった。
“普通ではない子供”として恐れられた俺は、宮廷の権力争いに巻き込まれ、命を狙われることになる。
そんな俺を救ってくれたのは、実の母ではなく乳母のマリーナ。
優しく、賢く、誰よりも俺を愛してくれた彼女は、俺を連れて帝国を脱出した。
逃げた先は、魔族の母が支配する森にあるコボルトの村。新しい名前はアルス。俺はそこで、もう一度人生をやり直すことになった。
やがて成長した俺は、マリーナの夢だった“未発見の魔導書”を探す旅に出る。
弱き者を見捨てないという彼女の教えを胸に、悪徳領主や傲慢な権力者たちをこらしめ、困っている人々を助けながら、最強の魔導士として名を広めていく。