四十七人が消えた。残った犬の足跡は、家へ入り、畳の真ん中で途切れていた。
四国の廃村で、四十七人が消えた。
残されたのは、外から家へ入り、畳の真ん中で途切れた犬の足跡。
政府から極秘依頼を受けたのは、京都で千年続く陰陽師の家・大津家だった。
現地へ向かったのは、その娘――大津真琴。
毒舌。
意地っ張り。
そして、怪異が普通に怖い。
それが真琴の最初の事件だった。
数年後。
大学生になった真琴は京都で一人暮らしをしながら、刑事たちが持ち込む「説明のつかない事件」を調べている。
だが真琴は、最初から怪異を疑わない。
乗っ取り。
嘘。
勘違い。
恨み。
犯罪。
まず、人間にできることを全部潰す。
それでも残ったものだけを――視る。
幽霊だと思っていた事件が人間の仕業であることもある。
反対に、人間の仕業ですべて説明できたはずなのに、一つだけ怪異が残ることもある。
これは誰がやったのか。
どこまでが人間で、どこからが怪異なのか。
怖がりな女子大生陰陽師・大津真琴が、一つずつ答えを見つけていく謎解きホラー。