「これで、ずっと一緒ですね」――彼女が屠った死者の返り血が、僕の頬で熱く震えている。
魔王の宣告とともに、人類は"アップデート"された。
文明は瓦解し、街は腐臭と熱気に満ちた"死の領域"へと変貌する。
生き残った者に芽生えたのは――魔法。
だが、それは救いではなく、狂気への招待状だった。
隣に立つ彼女は、血に濡れた手で笑う。
俺のためなら、世界ごと壊せると。
どこにでもいる量産型日本人の俺が、この終末世界で生き残るために必要なのは、知恵でも、力でもない。
正しく――狂うこと。
壊れた世界を元に戻す方法はただ一つ。
だが、世界が戻る時、二人は選ばなければならない。
世界か、それとも――二人だけの終末か。
これは、昨日を忘れ、狂いながら生き延びる二人の物語。
完全新装版となります。
続編も全て、こちらで投稿します。
毎日更新、実施中。
執筆状況、第一部終了まで執筆済み。現在、第二部執筆中。