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取得日時> 2026-10-25 00:10:18
追放された地味な付与術師、呪われた辺境で領地経営を始めたら王国が後悔してももう遅い 〜俺の付与は「切れない」らしいので、井戸にも畑にも城壁にも掛けておきました〜
 付与術師アレン・グレイは、五年間支えてきた勇者パーティから「お前の付与は地味だ」と追放された。
 押し付けられた任地は、二十年前に滅びた呪われた土地・グレイス荒野。待っていたのは苦い井戸水と枯れた畑、そして「また王都の役立たず?」と鍬を構える村娘リーゼだった。
 だがアレンが癖で井戸に付与を掛けた瞬間、水は甘くなり、畑は三日で芽吹き、腐った柵は魔物を弾くようになる。
 彼の付与は「地味」なのではない。派手さを捨てた代わりに、何にでも掛かり、永遠に切れないのだ。
 一方、アレンの付与を失った勇者パーティは、ワイバーン一体にすら苦戦し始めていて……。
 追放された男の辺境領地経営。いまさら気づいた王国は、もう遅い。
 第二部「冬と、十一本の線」(第31話〜)。
 荒野に冬が来る。切れない付与は、誰かを助けるたびに誰かの仕事を消し、王都の城壁に掛けた分だけ、辺境の町が魔王軍に狙われる。二十年前に泉を毒した四天王が、春、北から来る。
 第三部「九本の線と、名前のない王」(第61話〜。最終部)。
 残り九本の線を、ひと月に一本。線の脇に人が住みつき、端の名前を持ってくる人が増える。北の岩場に紋のない旗が立ち、王国は東から本隊に攻められる。切れない付与と、名前を書く帳面で、荒野が二十年前の名前を取り戻すまで。

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