世界中の人々に「職業」と「スキル」が与えられ、各地にダンジョンが出現した。
高校二年生の小森透がダンジョンを発見したのは、父親と一緒に整備してきた裏山のキャンプ場だった。
危険だから入ってはいけない。
そう分かっていたはずなのに、好奇心に負けて黒い入口をくぐった透は、土偶のような魔物に襲われている一匹の子狐と出会う。
傷ついた子狐を救うために戦い、僧侶へ転職して回復魔法を使ったことで、その命を救った透。
子狐は「いなり」と名づけられ、やがて神使の狐巫女となり、透の相棒になる。
魔物を倒し、職業を増やし、魔力の使い方を覚えながら、少しずつダンジョンの奥へ進んでいく透といなり。
しかし、ダンジョンは二人だけの秘密では終わらない。
家族、警察、市役所、神社、そして新たな仲間たち。
裏山に現れた小さな入口をきっかけに、透の日常と世界は少しずつ変わり始める。
これは、最初から強い英雄の物語ではない。
神使の狐巫女と共に学び、迷い、失敗しながら強くなっていく、現代ダンジョン攻略記。
【作品について】
本作品はフィクションです。
作中に登場する人物、団体、組織、制度、事件などは架空のものであり、実在する人物、団体、組織、事件とは関係ありません。
また、実在する地名、施設、神社仏閣などが登場しますが、作中の設定や出来事は創作であり、実在する施設・関係者とは一切関係ありません。