軍閥侯爵家の令嬢ナタリア・ヴォルディアは、第ニ王子の婚約者として早くから王子妃教育を終えた完璧な令嬢だった。
だが、聖女の登場をきっかけに空気は変わる。
王子との模擬戦を境に、彼女の強さは称賛ではなく警戒として扱われ始めた。
やがて婚約は揺らぎ、王家・学院・侯爵家を巻き込んだ騒動へ発展していく。
その渦中で、ナタリアの中に眠っていた“別の人生の記憶”が目を覚ます。
強さとは何か。
相応しさとは誰が決めるのか。
そして、閉じたものの先で、自分はどこへ行くのか。
これは、断罪で終わるはずだった侯爵令嬢が、自分の力でその先を選び取っていく物語。