生まれ変わると、俺は、正義の味方の1人娘になっていた。前世では男だったが、まあ、文句を言っても仕方がない。
幼い俺は小学校に通うかたわら、家事を一手に引き受けたり、無口な父の代わりにSNSで若手の相談に乗ったりして手伝っていたのだが……。
悪の組織が壊滅したあと、父が言ったのは「俺に娘はいない」という一言だった――。
そしてある日家出した俺は、悪の組織の生き残りである女幹部と出会う。彼女は話を聞いて激怒した。
「あいつはちゃんと親として向き合うべきよ」
「どうやってですか?」
「あなたを誘拐したって脅迫動画を送りつけてやるわ。協力してくれるわよね?」
これは小さな女の子に生まれ変わった俺が、悪の組織の生き残りと一緒に、父を思いっきり曇らせる話。
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