自動販売機の補充員として働く田村誠司は、配送中にトラックごと異世界へ転移してしまう。
見知らぬ草原で途方に暮れる誠司だったが、翌朝、ある異変に気づく。
減っていた飲料がすべて補充されている。
さらに、半分まで減っていたガソリンも満タンに戻っていた。
毎朝、荷台の飲み物と燃料が満タンになる不思議な補充トラック。
帰る方法も分からない誠司は、その力を利用して異世界で生きていくことを決意する。
冷たい飲み物が存在しない村。
水不足に悩む集落。
危険な街道を行く商隊。
辺境の砦で戦う兵士たち。
必要な場所へ、必要な飲み物を届ける――。
やがて誠司は、ただ飲み物を運ぶだけでなく、物流そのものが未発達な異世界で「配送業」を始めることになる。
決まった時間に荷物が届く。
離れた村同士が繋がる。
人と物が行き来する。
それは、この世界の常識を少しずつ変えていく革命の始まりだった。
だが、毎朝満タンになる補充トラックには、まだ誰も知らない秘密が隠されていて――。
これは、異世界へ転移した一人の補充員が、無限に補充されるトラックと共に人々を繋ぎ、村を豊かにしながらゆっくり旅を続ける、異世界配送スローライフファンタジー。
毎朝満タンになる補充トラックで、今日も異世界へ荷物を届けに行く。