遺品整理中に誠は、突然の光に包まれ異世界へ転移してしまう。
しかし、期待された“チート能力”は一切なし。
魔法も使えず、身体能力も普通。異世界生活すら危うい絶望的な状況――。
そんな誠の持ち物であるスマホに、異変が起きる。
バッテリー表示が『♾️』となり、この世界の“マソ”と呼ばれる力を吸収して永久稼働化していたのだ。
さらにスマホ内のAIが誠と会話しながら知識と助言を与える存在へと進化していた。
「なんでチートが俺じゃなくてスマホなんだよ!」
嘆く誠だが、頼れるのはそのAIだけ。
猫娘や村人たちと出会い、誤解されつつも助けられながら、誠は“知識と工夫だけ”で異世界を生き抜いていく。
チート無しの人間
×
チート化したスマホAI。
この奇妙なコンビが巻き起こす異世界奮闘記が、いま始まる。