--これは2柱の神がともに創り上げた異世界、剣と魔法がぶつかり合う異世界にあって、現れては消えるダンジョンに残された人の想いを集めることになった一人の男の物語--
かつて『血塗られた両腕のリッド』(リッド・ザ・ラスティレッド・ガントレット)と呼ばれ、A級冒険者だったリッドはある時をきっかけに彼のパーティーとともに数年も行方不明になっていた。
時を経て再び現れたリッドは当時のパーティーメンバーが未だ消息不明のまま、ただ一匹の動物ウィノーを相棒にC級冒険者として復帰する。
以前の強さを保ったままのリッドだったが、復帰した彼はどこか影を落としている様子で、さらには受ける依頼の多くが崩壊寸前の下級ダンジョンに関わるものばかりだった。
そこから、人は今の彼のことを『ダンジョン仕舞いのリッド』(リッド・ザ・ダスキーグレイ・クローザー)と呼ぶようになっていた。
彼は囚われている仲間を救うため、仲間との平穏を取り戻すため、ダンジョンに眠る「人の想い」を求めて集めていた。
【基本、土曜日更新です】
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