金属生命体群の侵略を受けていた未来世界にて、部隊の仲間と共に決死の突入作戦に臨んだ強化改造兵ソーマ=ミナトは可変型戦闘機兵ASF‐X01アルタイルを駆り、敵中枢部を破壊することに成功する。
しかし勝利の余韻に浸る暇もなく、ワープによる脱出の際に敵母艦の爆発に巻き込まれ、乗っていた壊れかけた機体ごと異世界に転移してしまう。
転移の際に魔法の存在する異世界側の法則に影響を受けたのか、支援用ナノマシンのナビゲーターとして組み込まれた人工知能エステルは気が付けば精霊化していて、ソーマの目の前に美しい少女の姿で現れ、微笑みかけてくるのであった。
ソーマはとりあえず助けた現地のエルフ達の集落で厄介になり、やがて吸血鬼とも知り合いになっていき――。
長く続いた末期的な絶滅戦争で傷付いた英雄が、電脳の精霊と共に織り成すSF×異世界ファンタジー。