半世紀の内乱後、三十年続いた平和が失われ、ラキュス湖南地方が戦禍に沈む。
唐突に全てを失い、途方に暮れる普通の人の群像劇。
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【現在:最終章】◆第七十二章 平和の譜
印暦二一九五年、元移動放送局プラエテルミッサの面々は、それぞれの新しい暮らしが落ち着いてきた。
クフシーンカは老衰で穏やかな最期を迎え、盛大に送られる。
呪医セプテントリオーは為政者にはならず、再建されたゼルノー市立中央市民病院に復帰する。
経済制裁が解除され、復興と賠償の支払いに弾みがつく。
それから更に数年の時を経て、魔装兵ルベルが帰還を果たす。
人種、民族、宗教、魔力の有無……境遇の異なる者が、状況に翻弄されて偶然、仲間になった。
それぞれの思いを胸に秘め、恩讐を超えて手を取り合い、共に生きる道を選んだ。
平和への道程は遠く、一進一退だったが、新しい夜明けを迎える。
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