過労の果てに命を落とした戦国好きの会社員・矢部維胤は、肥後の名族・阿蘇家の若君、阿蘇惟種として目を覚ます。
だが阿蘇家は、すでに危機のただ中にあった。
次代を担う嫡流は惟種ただ一人。もし若君まで失えば、家中は大きく揺らぐ。
高熱の夢の中で惟種が見たのは、飢饉、戦、鉄砲、商い――そして国が傾く未来。
その異変に気づいたのは、阿蘇家を支える名臣・甲斐宗運だった。
未来を夢に見る若君と、現実を動かす重臣。
二人は手を取り、農政、商業、軍制、外交を少しずつ変えながら、阿蘇の命運を立て直していく。
相手は大友、島津、相良、そしてやがては織田信長。
これは、夢に見た未来を現実へ変えていく戦国内政譚。
――――――――――
2026.04.09
多くの方に読んでいただき、本当にありがとうございます。
本作は史実をベースにしつつ、物語の都合上、架空の人物や設定、独自の解釈を含んでいます。
その点も含めて楽しんでいただけましたら嬉しいです。今後ともよろしくお願いいたします。