後宮の厨房で「ただの石ころ」のように平穏にジャガイモを剥き続けたい下女・凛花。
泥を塗って醜女を演じる彼女には、絶対にバレてはいけない秘密があった。
それはかつて、闇の暗殺組織『黒蓮』に捕まり、死と隣り合わせで生き抜いてきた過去。
後宮の宴席で起きた毒殺騒動をきっかけに、若き執政官・叡明にその異能を見抜かれてしまう。
処刑を免れる条件は、叡明の専属料理人(兼・毒味役)になること!?
「お願いですから、平穏にジャガイモを剥かせてください!」
そう嘆きながらも、彼女が料理を作るのには理由があった。
両親との温かい記憶を胸に、生き別れた大切な人を探し出すこと。
「大切な人との時間を、もう二度と後悔しないように――」
血塗られた過去を持つ少女は、今日も次々と宮廷の闇を「美味しく」暴いていく!