魔王を討伐した元勇者レオン・グランヴァルト。
英雄として称えられるはずだった彼に王国が用意した次の仕事は、王都から遠く離れた辺境学院の教師だった。
表向きは若い世代の育成。
だが実態は、強すぎる元勇者を王都から遠ざけるための左遷だった。
赴任先の辺境学院。
その最奥にある『特別隔離教室』に集められていたのは、王都から危険視され、誰にも受け入れられなかった五人の問題児たち。
触れるものを凍らせる孤独な少女。
黒炎で周囲を焼く乱暴な少年。
死霊術に取り憑かれた青白い少年。
他人の弱点を記録し続ける令嬢。
人間を信じない獣人の少女。
そしてレオンの固有能力『終末視』は告げる。
彼らはただの問題児ではない。
未来で世界を滅ぼす災厄――ラスボス候補だと。
氷獄魔女。
黒炎暴君。
屍竜王。
血塗れ女帝。
獣神災厄。
だがレオンは、彼らを討伐対象とは見なさなかった。
目の前にいるのは、まだ何者にもなっていない子供たち。
傷つき、怯え、孤独の果てに破滅へ向かうかもしれないだけの、自分の生徒たちだった。
かつて魔王を倒した勇者は、今度は魔王を生まないために教師になる。
まずは飯を食わせる。
話を聞く。
力が暴走すれば、全力で受け止める。
「災厄になる前の子供を、俺は見捨てない」
世界を滅ぼすはずだった子供たちが、やがて世界を救う力へ変わっていく。
これは、追放された元勇者が辺境の教室で未来を変える、異世界教師ファンタジー。
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