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取得日時> 2024-11-24 06:34:04
”運命の神”は、俺の敵。
 ここに記すのは、「俺/わたし」(面倒なので、以下一人称は全て「俺」で統一する)が、今まで長いこと歩んできた、本当に”つまらない”人生の備忘録だ。
 所謂、”異世界転生モノ”のテンプレの数々を綺麗に踏んでしまった俺。
 自称”運命の神様”とかいう、何処をどう見ても胡散臭ヤベー奴から【ギフト】を貰い、異世界転生をする……なんてことに。
 聞けばこの神様、人々の人生をただ傍目から眺めているだけで、
 『何故かどうしようもなく楽しい!』
 のだそうで。
 なんつーか、本当に悪趣味だよなぁ。としか……
 『ただね、それもちょっとだけ飽きてきちゃったのさ。そこで君に相談なんだけど、本来なら今まで生きてきた経験・記憶等、必ずリセットされちゃうそれらを全部持たせたまま、新たに人生を送らせ続けていったら、人は最後どうなってしまうのか? って。それがずっと気になってしょうがなくって、一度検証してみたくなったのさ。悪いけど、協力してくれないかな?』
 ……などと、巫山戯た事をほざきやがる。
 その見返りとして、新たな人生を歩む毎に何か一つ特別な【ギフト】を授けてくれるのだとか。ギフトとやらは、生まれる前にランダムで決めるらしい。
 そして記憶だけでなく、今まで得てきた経験と知識を余すこと無く次代へ持ち越せる様にしてくれるのだとも。
 まぁ、チートありの”強くてニューゲーム”がずっと続いていくのならまだ……ということで、俺は気軽に了承してみせたのさ。
 ……それが、永劫とも思える永きに渡って続いていく後悔の日々への誘いだったとも知らずに。

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