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取得日時> 2025-08-30 20:29:04
人の灯りが消えた世界で
眼が銀に光る少年が瀬戸内海とその先に架かる明石海峡大橋を凝視しぶつぶつと呟く。スマートホンに似たデバイスを手元で操作し、額から尋常じゃない汗が出ているが、それを拭うこともせず集中している。
「立体展開‥‥‥‥‥完了。記憶開始‥‥‥‥‥‥‥完了」
過熱された脳みそを冷却するように大きく深呼吸。
息を整え、そして告げる。
「時間解凍《アンチ・フリーズ》」
明石海峡全体から光の格子が空に向かって一斉に飛び散る。
まるで降り込める雪を逆再生しているような幻想的な光景。
数秒で掻き消えたそれは、崩壊の合図で。
橋全体から金属の軋む叫音。
ブツブツとケーブルが千切れ二本の主塔が中央に向かってゆっくり傾く。
根元の橋台が掘り起こされ海中に隠れていた基礎部が浮き上がる。
渦潮が巻く瀬戸内海に、橋梁の部材がボロボロと落ちていく。
「ふははははははははっ、ふはははははははっははっははははっははははっっ、ごほっ、ごほっ!!」
腕を天に掲げ、人がゴミのようだポーズをする少年。
慣れない叫びで大きく咳き込むが、橋は尚も自壊を続ける。
波打つ白波が海岸線を侵食し島内の大地が地震のように揺れる。
そのまま半刻ほど轟音が続き、橋の路面が中央でぱっくり割れた形になってようやく止まる。
橋の原型はわかるものの既に人が渡ることはできない。
少年は今更怖くなってきたのか大きく身震いをする。
「‥‥‥帰ろ」
諦めのような罪悪感のような諸々混ざった嘆息を残し、岬を後にする。
背に浮かぶ光景は、薄く白んでき朝焼けと相まってあまりに終末的だった。
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