「守られるだけでは、全てを奪われてしまう」
外の世界を知らなかった令嬢の奮闘が、周囲の人を巻き込みながら、再生と赦しの物語を紡いでいく――。
美しき辺境伯令嬢オレリー・シルバーヴェルは、領地に閉じこもり『顔だけ令嬢』と呼ばれていた。
ついに領地から帝都へ……そして、煌めくデビュタントボールで、一人の美しい男ロシュディ・アレクサンドル公爵と運命的な出会いをする。
それが仕組まれた出会いだったとしても。
ロシュディとの政略結婚、新しい命も授かるが……。
その命が危険にさらされた時、険しい道を進むことを決意する。
精霊の助けと導きを得ながら、前世の記憶を頼りに『顔だけ令嬢』が自分の足で歩きだす。
オレリーの想いとは裏腹に、彼女の心を求める男たちの思惑も交錯し、運命が大きく動き出す。
※他に気軽に楽しめる短編(完結)も掲載しています。
こちらもお読み下されば幸いです。