自堕落な生活をしていた久遠
依人(くおん
よりと)。
人生に疲れきった二十八歳の彼は、ある日突然、異世界へと召喚される。
王の前に集められた五人の召喚者。次々と"当たり職"が告げられる中、依人に与えられた職業は──鑑定士だった。
戦闘能力皆無。
スキルは"鑑定"のみ。
使えない、不遇職。
そんな依人は、早くも勇者パーティ【レゾナンス】を追放され、ただの鑑定士として孤独な異世界生活をスタートする。
──だが、彼はまだ知らなかった。
実はこの鑑定スキルが、世界と太刀打ちできる強大な力を持つことに。
暇つぶしのように鑑定を重ねるうち、依人は気づいてしまう。
「あれ?これ、鑑定しまくってたら強くなるやつじゃね?」