突如、異世界に飛ばされたハルヒコとその家族。言葉も通じないこの世界で、ハルヒコ達家族は互いに支え合い、懸命に生きていく。
だが、世界は無慈悲な色を浮かべ、家族は時代に翻弄されていく――。
第一部、完結しました。
第二部「魔法使い、ガイコツと踊る」連載中です。
第一部あらすじ
突如、異世界に飛ばされたハルヒコとその家族。言葉も通じないこの世界で、ハルヒコ達家族は互いに支え合い、懸命に生きていく。
やがてルアン国宰相マグダルに認められたハルヒコは、開拓地の村長に抜擢され、才能ある村人達と協力し村を発展させていく。
そんな折、ハルヒコと息子のシュウに魔法の才が開花する。後の世を揺るがす、黒と白の魔導士が誕生した瞬間であった。
村で栽培した作物を卸しにいった首都リュッセルで、ハルヒコは運命的な出会いを果たす。ルアン国騎士団長アイスと新進気鋭の商人ハサルである。将来、この国の運命をハルヒコと共に左右することになる二人であった。
開拓地の運営も順調にいき、このまま平穏な生活が続くと思われたその矢先、事件が起きる。村で飼育していた羊が何者かに襲われたのだ。それは大森林より現れた怪物トロールの仕業であった。ルアン国の軍隊が出動し、トロール討伐が始まる。予期せず、ハルヒコと息子のシュウはその戦いに巻き込まれていく。
トロール討伐の後、名実ともに炎の魔導師として英雄視されていくハルヒコであったが、平穏であったルアン国にクーデターが起きる。首謀者の名はルアン国騎士団長アイス。逃亡の際、深手を負ったマグダルよりクイール王子を隣国アクラへ亡命させる使命を託される。
数々の困難を乗り越え、アクラ国の首都バラディンまで後わずかというところまで辿り着いた。だが、そこで待ち伏せていたのはルアン国の刺客、親衛隊長ウタルであった。ハルヒコは家族とクイール王子を救うため、相討ち覚悟でウタルに立ち向かっていく。
混迷を極める戦いの先に、はたして何が待ち受けているのか――。
どうぞ、お楽しみください。
異世界というテーマで、自分ならどんな物語をつくれるだろうと考えた作品です。
また、世界観を共有した短編「セブンスソード」も公開しています。
興味を持っていただければ、そちらもどうぞお読みください。
ご感想もいただけると嬉しいです。遅筆ですが、どうぞよろしくお願いします。