現実に疲れ果てた俺が始めたのは、VRMMORPG『アナザーワールド・オンライン』。
選んだ職業は、戦闘能力ゼロの“料理人”だった。
素材集めと料理だけの毎日。
ゲーム内でも完全な負け組職業として、目立つことのない日々を送っていた。
そんなある日、レベル上げ中にネームドモンスター「猛き猪」が出現。
本来は三パーティ十八人で挑む相手だが、勝てないと判断したアタッカー三人が強制ログアウト。
残されたのは、熊型獣人のタンク・クマサン、ヒーラーのミコト、そして非戦闘職の俺の三人だけ。
逃げるよう言われても、仲間を見捨てることはできない。
死を覚悟して包丁を構えた瞬間――料理スキルが超火力を発揮し、常識外のダメージを叩き出す。
この出来事をきっかけに、料理人の評価は一変。
ギルド設立、仲間との出会い、意外すぎる正体の発覚、さらにはVチューバー活動まで始まって――。
リアルでは無職、ゲームでは負け組職業。
そんな主人公が成り上がっていくVRMMOファンタジー。