「じゃあ、あなたが“生きる理由”をくれますか」
帰りの駅で出会ったのは、白線のすぐ内側に立つ少女だった。
彼女は言う。
「あなたが生きる理由をくれますか」
こうして俺は、よく知らない少女の“生きる理由”を考えることになる。
ただの帰り道だったはずの時間は、
少しずつ、普通じゃないものに変わっていく。
——そして気づく。
彼女といる時間は、
俺にとっても“普通じゃない”ものになっていた。
これは、
「生きる理由」を押し付けられた少年と、
「生きる理由」を探す少女の、
少し歪で、でも確かに繋がっていく物語