実の父親の陰謀により他国へと嫁がされた私、クレイン・マルシアスは、清い身のまま離婚を目指しています。
幸いな事に夫は女好き。
放っておいても浮気はするでしょう。
それを理由に離婚を突き付け、母国に戻り、我が物顔で我が家にのさばっている家族を追い出します。
それまで夫が私に手を出す心配は……常識ある方ならばありえません。
期限は六年。十六歳の成人を迎えれば、私は我が家を継げるのです。
そう、私はまだ成人前の少女なのです。
十歳で嫁いだ私は十二歳でチャンスを手に入れました。
粛々と野望に向かって突き進みます。