公爵令嬢であるフェリーナ・パードリーは、第二王子の婚約者選びのお茶会で前世の記憶を取り戻し、乙女ゲーム『夢色の舞う花びらに乗せて』の悪役令嬢だったことを思い出すが、特に何をすることもなく平穏な日々を送っていた。
とうとうゲーム開始の日が来て、ゲームのストーリー通りにヒロインが聖女として認定され、婚約者であるはずの第二王子はヒロインにベッタリ……………あれ？
ベッタリのはずじゃ………？
平穏主義の悪役令嬢が時の流れに身を任せていたら、いつの間にか婚約者に溺愛されているような…？
ヒロインのストーリーには興味ないですが、攻略対象なのにそれでいいんですか？
断罪されるはずが何故か婚約者に振り回されるのんびりした悪役令嬢のストーリー。
特にざまぁは考えておりません。