覇権主義国家ヴァレリア帝国。
その国は肥沃で広大な土地と豊かな資源を抱え、優れた技術力で高い国力を誇る国でもあった。
そして、覇権主義の名の通り、ヴァレリア帝国は周辺諸国への侵略と併呑を国是としており、拡大政策の名の下に隣国に積極的に侵略戦争を仕掛けてはそれらの国々を併呑し、その領土を広げていた。
そんな帝国にある時、一人の姫が生まれた。
その名をアルメリア・フォン・ヴァレリアといった。
彼女の出自は帝国が征服したある王国の姫君を母に、帝国の皇帝を父に持つ。
これは、後に『白銀の戦乙女』と讃えられる事になる帝国に生まれた姫君の、血と屍で埋め尽くされた覇道を歩む物語である。