とある王国の第一王女フェリシアは、王位継承権第一位の王女。王女が第一位の理由は彼女が持つ魔法の才能。彼女は国の誰もが認める天才だった。
魔法の能力が絶対的な物差しであるこの国で、弟のアーサーは魔法の才能が無かった。そのためフェリシアが後継者となったのだが、フェリシアは王になる気は無いと言い張った。幼かったため子供の戯言と思われていたが、フェリシアの想いは何年経っても変わることがなかった。しかもその代わりに冒険者になると言い張るまでになっていた。
それからさらに数年が経ち、フェリシアは国立高等魔法学院の三年生となっていたが、学院にはほとんど行かずに自由気ままな日々を過ごしていた――
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