バルジア王国の第一王女シンシアは、王妃が見た「国を滅ぼす」という予言のために、15年間も屋根裏部屋に幽閉されていた。
一方、妹のサマナは「聖女」として国民に愛され、贅沢の限りを尽くす日々。
サマナは姉を嘲笑い、腐った苺を投げつけ、挙句の果てに自分の不始末を押し付ける。
そんな時、シンシアは妹からついに嫁ぎ先を決められてしまう。
「あんた、私の身代わりで『残虐皇帝』に嫁いでちょうだい」
氷の輸出を止めると脅してきた隣国・ヴァーリス帝国の冷酷な皇帝ルナリド。
彼への生贄として差し出される命を下されたシンシアは、恐ろしさで震えてしまう。
(でも、ここにいるよりはマシなのかも……)
一生を牢で暮らすなら、彼に嫁ぐなり殺されるなりしたほうが楽かもしれない。
そう考えたシンシアは嫁ぐことを決めたのだった。
三日後におこなわれた婚姻の儀で、ルナリドは冷徹な瞳でこう告げた。
「お前は、誰だ」
身代わりのことがバレてしまったと「死」を覚悟したシンシア。
しかし、待っていたのはなぜか溺愛の日々で……!?
一方、シンシアを虐げ続けたバルジア王族にはだんだん罰が下っていき……!?
虐げられて全てを奪われた少女が、身代わりとして嫁いだ先の皇帝に一途に愛されるシンデレラストーリー。