レイナは考えることをやめた瞬間、決まって『あの醒めない夢』を見る。
勉強でも、誰かのことでも、なんでもいい。
とにかく眠りに落ちる直前まで現実の何かを考えていないと、すぐに夢の世界へ引きずり込まれてしまう。
そしてその世界では、〈予言の聖女〉として未来を言い当て、数々の人間関係に振り回されてきた。
もう関わりたくないはずなのに、レイナはまた今回もその世界を訪れてしまった――5年ぶりの夢の世界。
しかし、前回からその世界ではたった2ヶ月しか経っていなかった。
歪な時間の流れを持つ世界を行き来する、聖女であり普通女子な少女の物語。