「侯爵令嬢チェリエ・マーキュリー! お前のような女とは婚約を破棄させてもらう!」
チェリエは第一王子のレイスから婚約破棄を言い渡された瞬間、
この世界が前世でプレイしていた乙女ゲームの世界で、自分が悪役令嬢であることを思い出す。
そして――自分が前世で負った、悲しい恋愛トラウマも。
――誰かを好きになっても結局悲しい思いをするなら。誰も好きにならないほうがいい――
恋で傷ついた過去から、誰かを好きになった結果
その人から「好きじゃなくなった」と言われたり、嫌われたりするのが嫌だと思うチェリエ。
今世は恋愛をしないで自立した女性になれるよう努力することを決意する。
しかし、そんなチェリエの前に現れたのが大国トリギアの王子サリュート。
「恋ではなくても、きみのそばに寄り添いたい」と告げるサリュートは、
チェリエの心のトラウマを優しく癒しながら、チェリエの役に立とうと心を尽くす。
一方、正ヒロインのリリーはチェリエからサリュートを奪おうと暗躍し始める。
実はサリュートはこの乙女ゲームの隠しキャラで人気ナンバーワンキャラだったのだ。
この物語は、
チェリエが正ヒロインの策略に振り回されながらも、
最終的にサリュートの献身によって恋愛トラウマを克服し、新しい恋を始める
癒しの物語である。