祖国を滅ぼした悪魔の兵器。その設計図を描いたのは、他でもない私だった――。
西暦2065年。
近海での資源発掘に成功した日本は、完全な資源自給を実現。世界最大の資源輸出国として我が世の春を謳歌していた。
だが、その莫大な富を貪ろうと、四大勢力(アメリカ、中国、ロシア、旧EU)が裏で結託する。
彼らは極秘裏に開発した衛星投下型新型爆弾『神の雷(トール・ハンマー)』を日本の主要都市に投下。
日本は一瞬にして無政府状態に陥り、分割統治という名の略奪が始まった。
アメリカの研究所でその凄惨なニュースを見ていた80歳の天才物理学者・神盾
宗一(かみたて
そういち)は、絶望に打ちひしがれる。
なぜなら、日本を焼き払った『神の雷』の基礎理論を構築し、システムを完成させたのは、他でもない彼自身だったからだ。
祖国を自らの手で蹂躙し、爆心地にいた最愛の娘と孫を殺してしまった。
深い自責の念から、宗一は自らの頭を拳銃で撃ち抜き、その生涯を閉じた。
――しかし、次に目を開けた時。
彼は見慣れた狭いアパートの天井を見つめていた。
西暦2010年。彼は、しがない大学の研究員だった25歳の自分自身へと『逆行転生』していたのだ。
日本はまだ資源大国ではなく、『神の雷』の構想すら存在しない時代。
だが、宗一の脳内には55年先までの「未来の全知識」と、悪魔の兵器の「完全な設計図」が鮮明に刻まれていた。
「今度は私が、お前たちに絶望を教えてやる」
未来の知識(仮想通貨の最初期マイニング、次世代IT・エネルギー特許)を駆使して巨万の富を築き上げ、世界最高の頭脳で最狂の私兵組織を創り出す。
アメリカよりも早く、誰よりも冷酷に、祖国を焼いた大国たちへ復讐の雨を降らせるために。
これは、愛する者を奪われた一人の天才科学者が、圧倒的な科学力と未来の知識で世界を蹂躙する、苛烈なる復讐と成り上がりの物語。