孤児で平民の聖女ローレルは、水の女神の加護に守られたラドクリフ神聖国で、国のために祈り続けてきた。
だが王太子や貴族たちは「平民の聖女」を認めず、神殿でも彼女は都合よく使い潰されるだけ。
必死に祈っても国は潤わず、やがてローレルは“偽聖女”の汚名を着せられ、婚約破棄のうえ国外追放されてしまう。
国境で盗賊に襲われた彼女を救ったのは、冒険者のルークだった。
不器用ながらも優しい彼に助けられ、隣国の神殿で祈りを捧げたローレルは、自分こそが本物の聖女であり、女神の祝福は聖女と共に移るのだと知る。
ローレルが去った聖国は加護を失い、豊かな大地は枯れ果てていく。
一方、彼女を迎えた砂漠の国には泉が湧き、祝福が広がり始めた。
偽聖女に仕立て上げられて追放された少女は、
自分を道具としてしか見なかった国を後にして、
不器用な彼の愛と新しい家族に包まれながら、本当の幸せを見つけていく──。
全15話(仮)の中編。
一週間ほどで完結する予定です。